False Color (Live Ver.)

Kamikita Ken 2018.04.10 60
躊躇って飮みこんだあの言葉 

今ではもう思い出すこと
さえできないんだろう 

いつだって
人はそうして自分の心すら 

僞った色に塗りつぶしていく

後悔はないか 

小さい頃描いた空想の未來 

今思えば、ひどく
鮮やかな色たちだ 

その全部が少しずつ
混ざり合って 

誰の眼にも映らない
この僕を形作ってきたんだ 

君が居れば
不甲斐ないことの日日だって 

少しは好きになるかもって
思ったりもするよ 

まだ先は見えないんだけどさ 

戶惑って踏み出せない
一步が例えば 

誰かの生きる
意味になっているとしたら 

汚れてしまった
胸の深いところ

煌めく色が
雩落として澄み渡っていく 

振り返れば 

手を取り合い笑うこと
肩寄せ合い泣くこと 

通り過ぎていった
記憶に殘ってはいないこと 

君がくれた新しい
名前のない感情が 

間違ったりしないで
と背中を押す

君が手を振った
世界の間違いを
たどるようにして 

ここまで走り續けて來れたから 

今は悲しいことも增えたけど
まだ大丈夫 

心に、君の色が殘っているから 

見渡す限りどこにもないと
氣づいたときにはもう遲くて 

君のいない景色だけが
殘った 一人きりだ。 

振出しに戾った 

いや, ちがう 

ここには
あの日ついた傷がある 

惱み苦しんだ證が敎えてくれた
まだ續きがある 

要らないと切り捨てた過去も

要らないと傷つけたこの心も

明日に繫がっていると知った 

君が手を振った
世界の間違いを
たどるようにして 

ここまで走り續けて來れたから

きっとこの先も塗り
替えて行けるだろう

待っていてよ。君に
僕の色を傳えに行くから 

キャンバスに描いた
空想は輪郭を得て 

今、望んだ未來を寫す鏡になる 

名も無い色が生まれる
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