Diary (Live Ver.)

Kamikita Ken 2018.04.03 111
痛いこと忘れて
零したあの靑い言葉 

遠い春の終わり

夕暮れの街は
今日の罪を知らないように 

終わりの鐘を鳴らすんだ

路地裏 笑い聲 窓の向こう

嬉しそうな家族の風景

胸が苦しくて見上げた先 

初めての 星が輝いていた

僕は一人 常夜燈に照らされて 

明日を待って 秒針に急かされて

氣付けば何も殘らない 

今日を悔やんでは放り出して

いつも殘るのは
變われない僕のほうだ

愛に怯えて 離れた街 

風はまだ

暑い夏の終わり

積み上げた荷物
笑い合えた日の記憶 

置き去りで步く

先は見えないけど 

君が居ないけど

遠回り ブランコ 公園
水飮み場 消えゆく命

市民ホ―ル ピアノの音

君がはかなく笑うんだ

重なり合う景色たちが
啄んてゆく 僕の形を

ありふれた聲はいらない

僕はいらない

腫れた目擦って 約束した
また會うこと
つらい秋の終わり

「大丈夫、君なら笑っていて」と

胸の中 絶えず響く

今もほら

轉んだって前だけを向いて

みっともなくても氣にしないで

言いたいな 言いたいな
「ずっと一緖に居てよ」 

僕にだって意味があるように 

誰にだって意味があるから

聞きたいな 聞きたいな
明日に繫がる聲を

いつか今日を思い出す時に
君の笑顔が消えないように

いつか僕が居なくなる前に
君との日日が消えないように

これを殘すよ

相も變わらず 足跡ひとつ
道の途中 

寒い冬の終わり

夕暮れの街が
少しだけ優しく見えた

そんな日の話
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